こんにちは古紙幣旧札の買取査定ナビです。今回は昭和23年3月10日に発行され昭和28年12月31日に廃止された板垣退助50銭紙幣の価値と買取価格について記載して行きたいと思います。
通常の板垣50銭札の価値は高くありませんが、珍しい記番号のものやエラー札については高価買取が期待できます。
板垣退助50銭紙幣の詳細
画像の板垣退助50銭紙幣(政府紙幣B号50銭)は昭和23年に発行されました。図案は板垣退助と国会議事堂、寸法は60mm×108mm、組み番号は1組〜267組となっています。
この時代の紙幣は「新円切り替え」とインフレ、戦災による印刷局施設の被害により、様々な民間印刷工場で紙幣の印刷が行われています。紙幣の後半2桁の番号(画像だと25244の”44″)は工場名を表しており印刷工場によって下記のように価値が異なります。
日本のカタログ価格
番号 | 工場名 | 極美品 |
---|---|---|
12 | 滝野川 | 1500円 |
13 | 板橋 | 300円 |
23 | 富士 | 700円 |
33 | 大阪 | 300円 |
44 | 榎町 | 400円 |
15 | 小石川 | 300円 |
16 | 王子 | 400円 |
26 | 小田原 | 稀少 |
17 | 芝 | 800円 |
大半のものは状態が良かったとしても(未使用や完全未使用)、実勢価格(業者が販売し市場で取引された値段)は300円〜500円程度、買取価格は50円〜200円程度が相場ですが、下記のようなものでは高価買取が期待できます。
買取価格が高い板垣50銭紙幣
最終組の板垣50銭の価値
画像は最終組(267)の板垣50銭札です。組み番号は「左から2桁目から」となっており、例えば画像の226715の場合、「267が組み番号」「15が工場名」となっています。最終組は通常の板垣50銭札に比べると価値は高く保管状態が良ければ1000円を超える買取になることもあります。
滝野川工場の板垣50銭札の価値
画像は記番号213812の板垣50銭です。滝野川(12)で作成されたもので小田原(26)に次いで価値が高いです。市場では未使用〜完全未使用のものが実勢価格800円〜2000円程度で取引されているため、保管状態や売却時期が良ければ500円程度での買取になることもあります。
小田原工場の板垣50銭札の価値
画像は記番号225626の板垣50銭札です。小田原工場(26)で作成されたもので状態も未使用〜完全未使用となっており稀少です。小田原製造の状態の良い50銭札は実勢価格3万円〜6万円程度となっており、数万円での買取も期待できます。
印刷エラー札の価値
板垣50銭紙幣の印刷エラーは様々なものが確認されています。エラーの珍しさや紙幣の状態によって価値は異なりますが、実勢価格は2万円〜9万円程度となっており、状態が良く、珍しいものだと5万円を超えるような高価買取になることもあります。
板垣退助50銭札まとめ
いかがだったでしょうか?板垣退助50銭紙幣は現存数が多いため通常のものについてはピン札(未使用〜完全未使用)だとしても買取価格は高くありません。
しかし、珍しい記番号のものやエラー札になると価値が高くなり高価買取が期待できます。今回の記事が古紙幣の売却や換金の参考になりましたら幸いです。