旧国立銀行券五圓・拾圓・貳拾圓の価値と買取相場

こんにちは「古紙幣・旧札の買取査定ナビ」です。今回は明治6年8月20日に発行された旧国立銀行券五圓・拾圓・貳拾圓の価値と相場について記載していきたいと思います。

旧国立銀行券は各国立銀行が発行したため発行者名は銀行ごとに異なりますが額面や形式は統一されています。また、図案については当時のアメリカ紙幣を参考にしたため、アメリカ紙幣のデザインに酷似しています。この記事で紹介していない1円紙幣と2円紙幣につきましては大日本帝国通用 旧国立銀行券壹圓と弐圓の価値と相場をご覧ください。

旧国立銀行券5円紙幣の価値

旧国立銀行券5円紙幣です。表面には田植えと稲刈り、裏面には日本橋と富士の遠景が描かれています。旧国立銀行券は5円額面以上の希少性が非常に高くカタログ価格は下記のように高額です。

希少性が高く、国内での取引はほとんどなく海外の方が取引が多いです。実勢価格(実際に市場で取引される価格)は下記のようになっており、日本のカタログに近い水準で取引されることが一般的です(古銭では日本のカタログよりも米国のカタログ価格に近い水準での取引が多いのですが、こちらの紙幣では日本のカタログ価格の方が参考になります)。

非常に高額な取引価格となっていますが、大陸で作成された贋作(偽物)も存在しますので購入時はもちろん売却時も注意が必要です。

旧国立銀行券10円紙幣の価値

旧国立銀行券10円紙幣です。表面には雅楽演奏、裏面には神功皇后征韓が描かれています。こちらは5円よりもさらに希少で海外のカタログでは下記のように価格不明となっております。

取引価格がわかるデータとしては2013年の海外取引が専門家の業界では有名です。この2013年の取引では美品が約330万円ほどで市場にて取引されています。そのため、日本のカタログ価格より若干安い水準が相場の可能性があります。

旧国立銀行券20円紙幣の価値

(画像引用元：日本貨幣カタログ)

旧国立銀行券20円紙幣です。表面には素戔嗚尊と八岐大蛇、裏面には日本の神話の一場面が描かれておりカタログ価格は下記のように高額です。

実勢価格は私が調べた限りでは取引事例がなくわかりませんでした。これだけ希少な紙幣となると公開された市場での取引はなく、富裕層のコレクター同士の相対取引が一般的です。

古紙幣の買取査定まとめ

いかがだったでしょうか？旧国立銀行券は希少性が高く市場では高額で取引されています。古紙幣や旧札を高く、安全に売るには価値を知るとともに良い買取業者に依頼することが重要です。今回の記事が古紙幣・旧札の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。