こんにちは古紙幣旧札の買取査定ナビです。今回は大正8から昭和9年にかけて発行された朝鮮銀行支払金票(50銭・20銭・10銭)の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。

大正8年に発行された支払金票は朝鮮近隣の中華民国領満州地域において貨幣の代替として使用するために発行されました(当時、第一次世界大戦後の好景気を起因する貨幣不足が起きていました)。

また、昭和8年と9年に発行された支払金票は支那事変(北支事変・日華事変)勃発により、貨幣不足に陥ったことから発行されました。

朝鮮銀行支払金票50銭札の買取相場

朝鮮銀行支払金票50銭札

項目 詳細
発行 大正8年・昭和9年
大きさ 57mm×103mm
製造 朝鮮総督府・内閣印刷局

画像は大正8年(1919年)と昭和9年(1934年)に発行された朝鮮銀行支払金票50銭札(五拾銭票)です。この支払金票は大正と昭和に発行されており、製造は大正8年が朝鮮総督府、昭和9年が内閣印刷局となっています。

美品以下の状態のものについては1万円以下での買取となることが一般的ですが、完全未使用や未使用ならば数万円での買取が期待できます。

日本のカタログ価格

製造 未使用 美品
朝鮮総督府 30,000円 12,000円
内閣印刷局 40,000円 15,000円

実勢価格と買取相場

古紙幣詳細 実勢価格 買取相場
朝鮮総督府 完全未使用 53,700円 〜42,000円
朝鮮総督府 準未使用 28,000円 〜19,000円
内閣印刷局 美品− 12,200円 〜8,000円
朝鮮総督府 極美品 8,000円 〜4,800円
買取相場の根拠

実勢価格(業者が販売し実際に取引された値段)や買取価格は「国内オークション」「海外オークション」「オークファン」「知人の実店舗業者」「知人のネット販売業者」などの売買データを元に作成しております。

朝鮮銀行支払金票20銭札の買取相場

朝鮮銀行支払金票20銭札

項目 詳細
発行 大正8年
大きさ 54mm×97mm
製造 朝鮮総督府

画像は大正8年(1919年)に発行された朝鮮銀行支払金票20銭札(貳拾銭票)です。この支払金票は内閣印刷局で製造されることはありませんでした。

こちらも50銭票と同様に骨董としての価値が高いため、状態が良ければ高額査定が期待できます。

日本のカタログ価格

製造 未使用 美品
朝鮮総督府 65,000円 10,000円

実勢価格と買取相場

古紙幣詳細 実勢価格 買取相場
朝鮮総督府 未使用 49,000円 〜39,000円
朝鮮総督府 極美品 17,500円 〜12,500円
朝鮮総督府 美品 8,500円 〜5,000円

朝鮮銀行支払金票10銭札の買取相場

朝鮮銀行支払金票10銭札

項目 詳細
発行 大正8年・昭和8年
大きさ 51mm×92mm
製造 朝鮮総督府・内閣印刷局

画像は大正8年(1919年)と昭和8年(1933年)に発行された。朝鮮銀行支払金票20銭札(拾銭票)です。

3種ある朝鮮の支払金票の中では最も価値が低いですが、完全未使用など保管状態の良いものでは1万円を超える査定となることが一般的です。

日本のカタログ価格

製造 未使用 美品
朝鮮総督府 13,000円 4,000円
内閣印刷局 13,000円 5,000円

実勢価格と買取相場

古紙幣詳細 実勢価格 買取相場
朝鮮総督府 完全未使用 25,500円 〜19,000円
内閣印刷局 未使用 12,600円 〜8,500円
朝鮮総督府 極美品+ 6,000円 〜3,000円
朝鮮総督府 並品 2,200円 〜600円

朝鮮銀行支払金票(50銭・20銭・10銭)まとめ

いかがだったでしょうか？朝鮮銀行支払金票の詳細は上記のようになっております。在外銀行券なので国内の旧札と比べると市場に出回る機会は多くありません。

また、朝鮮銀行の支払手形と同様に状態の良いものでは高額査定が期待できます。今回の記事が古紙幣の売却や換金の参考になりましたら幸いです。