こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は昭和13年に発行された富士桜50銭札(小額政府紙幣)の価値と買取価格について記載していきたいと思います。

この紙幣は製造枚数1,630,000,000枚となっており、現存数が多いため普通品の価値は高くありません。しかし、様々なエラー札が発見されており、珍しいものでは5万円を超える高価買取も期待できます。

富士桜50銭札の詳細

富士桜50銭札

画像は昭和13年6月1日に発行された富士桜50銭紙幣です。この古紙幣は小型50銭銀貨にかわる50銭政府紙幣として発行されました。

表面には富士山、裏面には彩文模様がデザインされ、昭和十三年と共に「紀元二千五百九十八年」と皇紀による年号が併記されています。

紙幣のタイプ 美品 未使用
普通品 0.75USD 6USD
見本紙幣 未記載 75USD
美品 極美品 未使用
400円 800円 2000円

富士桜50銭紙幣の買取価格

私が調べた富士桜50銭紙幣の実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)や買取相場は下記のようになっております。

古紙幣詳細 実勢価格 買取相場
111組 ゾロ目 未使用 0.58万円 〜0.3万円
1組 未使用 0.6万円 〜0.3万円
255組 完全未使用 0.16万円 〜0.1万円
1202組 完全未使用 0.14万円 〜0.1万円

ゾロ目や1組みなど珍しい組番号のものについては1000円を超える買取も期待できますが、通常の組み番号のものについては未使用だとしても1000円以下での買取になることが一般的です。

一方、下記のようなエラー札については価値が高くなっており、5万円を超えるような高価買取も期待できます。

福耳エラー

福耳エラー

画像は富士桜50銭札の福耳エラーです。福耳エラーは福耳の大きさによって価値が異なり、大きければ大きいほど業者による買取価格も高くなる傾向があります。

昭和17年から発行された靖国50銭札に比べると福耳の出現頻度は高く、画像の大きな福耳が付いた50銭紙幣は2013年に実勢価格9万円で取引されました。そのため、同様の物ならば「5〜7.5万円程度」での高価買取が期待できます。

 

印刷ずれエラー

印刷ずれエラー

印刷ずれエラーは戦前の紙幣ではよく見られますが、画像のように大きく印刷がずれたものは珍しいです。ズレの小さいものの買取価格は高くても数千円となっていますが、画像のように大きな印刷ずれがあるものは1万円を超える買取が期待できます。

富士桜50銭札まとめ

いかがだったでしょうか?富士桜50銭札は製造枚数が多く、現存数が多いため、普通品の価値はあまり高くありません。

しかし、エラー札や珍しい組番号のものになると価値が上がり高価買取になる事もあります。今回の記事が古紙幣の売却や換金の参考になりましたら幸いです。