こんにちは「古紙幣旧札の買取査定ナビ」です。今回は日本で発行された10円額面の紙幣や軍用手票で価値が高いものについてランキングで記載して行きたいと思います。もちろん状態によって実勢価格(市場で取引される値段)は異なるためランキングが変化しますが、今回取り上げる10円札は状態が悪かったとしても数十万円からの高価買取が期待できます。

旧国立銀行券10円札(1位)

旧国立銀行券10円札

明治6年(1873年)8月20日に発行され明治32年(1899年)12月31日に廃止された旧国立銀行券10円札です。当時存在した各国立銀行が発行したため、頭取や支配人は発行銀行ごとに異なります(第15銀行のみ画像のように頭取印、支配人印が青色、他は頭取印・支配人印は赤色)。

紙幣のデザイン米国のナショナルバンク発行の10ドル紙幣を手本にアメリカの印刷会社であるコンチネンタル・バンクノート・カンパニーに紙幣を注文し製造が行われました。そのため、当時米国で発行された10ドル紙幣とデザインが酷似しています。

日本のカタログだとカタログ価格は下記のようになっていますが、2018年現在の実勢価格(市場で取引される値段)はこれほど高くありません。

状態 カタログ価格
極美品 1100万円
美品 850万円
並品 500万円

実勢価格と買取相場

画像の第15銀行の旧国立銀行券10円紙幣は青色印で希少性が高く、他の赤色印に比べると高額で取引される事が多いです。参考になる実勢価格としては2013年に美品が米国にて$30,550(日本円で約330万円)で取引されており、一般的にカタログ価格の1/2〜1/3程度が実勢価格、カタログ価格の1/3〜1/4程度が業者による買取価格となっています。

シベリア出兵軍用手票金10円(2位)

シベリア出兵軍用手票金10円

大正7年に発行された大日本帝国政府 シベリア出兵軍用手票10円(拾圓)です。さらに価値が高い軍用手票として大正3年に発行された青島(チンタオ)出兵軍用手票がありますが実物を見た事がないですし、取引相場がわかりませんでしたので掲載していません。

軍票とは軍用手票は軍票ともいわれ、戦争において占領地に駐留する軍の物資調達や給与支払いなどの経費を補うために政府によって発行された紙幣です。終戦後に通常の紙幣と引き換えを保証し額面通りの価値があるものでしたが、敗戦によって大部分は紙切れとなりました。しかし、骨董としての価値があるものは買取業者を利用する事で現在のお金に換金する事ができます。

日本のカタログ価格では下記のような価格で掲載されていますが、先ほどの旧国立銀行県と異なりカタログ価格よりも高額で取引される事が多いように感じます。

状態 カタログ価格
美品 90万円
並品 40万円

実勢価格と買取価格

私が調べた実勢価格としては画像のシベリア出兵軍用手票10円(状態は美品)が2017年に米国で$28,680(日本円で約315万円)で取引されています。

他の取引事例を調べた限りでも実勢価格はカタログ価格より高い事が多くなっており、高額査定・高額買取が期待できます。今回の記事が古紙幣や軍票買取の参考になりましたら幸いです。