こんにちは「古紙幣・旧札の買取査定ナビ」です。今回は1888年〜1889年(明治22年〜明治43年)に発行・発券された武内宿禰(たけうちすくね)、菅原道真(すがわら の みちざね)の壹圓・五圓古紙幣(改造兌換銀行券)の買取価格情報や市場価格、価値について記載していきたいと思います。

明治期の武内宿禰の肖像の入った古紙幣・旧札は主に2パターンあり、一つは表面の右側に肖像の入ったデザイン、もう一つは表面の中央に肖像が入ったデザインとなっております。なお、市場では真贋(本物か偽物)が怪しい品もありますがこちらで掲載する紙幣は全て本物の画像を使用しています。

武内宿禰壹圓札の価値と相場

古紙幣

古紙幣

武内宿禰の日本銀行兌換銀券です(通称 漢数字1円)。こちらの右側に肖像がある壹圓は1889年(明治22年5月1日)に発券されました!!なお、1888年(明治21年12月3日)には5円(五圓)紙幣も発行され5円紙幣には菅原道真が描かれています(通称 分銅5円)。

裏面に描かれた1円銀貨がなんとも印象的な紙幣で状態の良いものは希少ですが極美品以下のものについては市場でもよく出回るので見る機会が多いです。

1888年〜1891年(明治22年から明治24年)の改造兌換銀行券のカタログ価格は下記のようになっており、額面が高額になればなるほど希少性が高いです。100円紙幣については幻の紙幣となっており、世界を見渡しても市場に出回ることは殆どなく調べた限りでは売買事例は見つかりませんでした。

額面 美品 極美品
1円(武内) 1.3万円 3万円
5円(菅原) 20万円 50万円
10円(和気) 30万円 70万円
100円(藤原) 不明 不明
額面 美品 極美品
1円(武内) 2.5万円 5万円
5円(菅原) 60万円 100万円
10円(和気) 100万円 150万円
100円(藤原) 不明 不明
額面 状態 実勢価格
1円 並品 2,000円
1円 並品 1,500円
1円 極美品 20,000円
1円札の買取価格は?

明治22年に発券された武内宿禰1円札の実勢価格(実際に市場で取引された価格)は上記のようになっております。買い取りの場合、価格が〜数万円のもので実勢価格の4割〜7割程度、取引される価格が高額なものだと6割〜9割程度での買取となる事が一般的です。

菅原道真五圓札の価値と相場

日本銀行兌換券

日本銀行兌換券

明治21年12月3日に発行され昭和14年3月31日に廃止された改造兌換銀行券5円(通称 分銅5円札)です。今回取り上げた1円札と5円札に共通する事柄ですが状態の良いものについては海外での取引の方が事例が多く、実勢価格は下記のようになっています。

額面 状態 取引価格
5円(菅原) 極美品+ 50.2万円
5円(菅原) 極美品− 50万円
額面 状態 取引価格
1円(武内) 準未使用 約7.5万円
5円(菅原) 準未使用 約95万円

具体的な買取価格の計算買取価格としては武内1円札については準未使用で4.5万円〜6万円程度が買取相場となります。また、菅原5円札については準未使用で60万円〜85万円程度が買取相場となります。5円札については価値が非常に高くなっており未使用〜完全未使用になると100万円を超える買取価格が期待できます。

古紙幣・旧札まとめ

1889年(明治22年)に発券された武内宿禰の1円紙幣につきましては発券枚数が多く、現存数が多いため状態の良いもの以外は価値はあまり高くありません。一方、1888年(明治21年)の菅原道真5円紙幣については現存数が少なく希少性が高いです。今回の記事が古紙幣の売却や換金の参考になりましたら幸いです。