こんにちは古紙幣旧札の買取査定ナビです。今回は康徳4年〜5年に満州国で発行された古紙幣の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。
満州中央銀行百円紙幣(100円札)の買取相場
上記は証紙が貼られた康徳5年4月(昭和13年)、満州中央銀行乙号券百円(100 YUAN)紙幣です(通常の満州中央銀行乙号100円札には証紙は貼られていませんが珍しいので掲載しました)。
上記画像の満州中央銀行百円紙幣は珍しいソ連軍証紙加貼紙幣です。この紙幣は1945年にソ連軍が大規模都市の大連に侵攻し、占領下となった際に証紙を貼り発行したものですが、「他地域と区分けする為、証紙加貼した」「連軍持参の軍票が不足したため、流通していた旧満州国紙幣に臨時で証紙を加貼した」など理由は諸説あります。
なお、通常の満州中央銀行乙号100円と異なり価値が高く、1万円を超えるような高価買取も期待できます。
サイズは91mm×168mmとなっており、通常品のカタログ価格は下記のように高くありません。そのため業者による買取価格は未使用状態でも1000円程度が相場の上限となっております。
日本のカタログ価格
未使用 | 美品 | 並品 |
---|---|---|
3500円 | 1000円 | 500円 |
エラー札の価値
画像は満州中央銀行乙号券100円のエラー札です。裏面の印刷が上部にずれている珍しいもので2017年に約1万円で取引されました。そのため業者による買取価格は5000円越えも期待できます。
満州中央銀行拾圓紙幣(10円札)の買取相場
画像は康徳4年7月(昭和12年)に発行された満州中央銀行乙号券10円(10 YUAN)紙幣です。サイズは80mm×146mmとなっておりカタログ価格は下記の通り、こちらも業者による買取価格は未使用でも1000円程度が相場です。
日本のカタログ価格
未使用 | 美品 | 並品 |
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2000円 | 600円 | 300円 |
上記画像は満州中央銀行乙号券10円札の見本(標本)古紙幣です。表裏面には見本紙幣を表すSPECIMENの文字が書かれており、実勢価格(業者が販売し実際に中古品市場で取引された値段)は数万円、業者による買取価格は1万円越えも期待できます。
満州中央銀行五圓紙幣(5円札)の買取相場
画像は康徳5年1月(昭和13年)に発行された満州中央銀行乙号券5円(10 YUAN)紙幣です。サイズは74mm×136mmとなっており、カタログ価格は下記の通りです。
日本のカタログ価格
未使用 | 美品 | 並品 |
---|---|---|
8000円 | 300円 | 1500円 |
額面は100円札や10円札と比べると小さくなりますが、価値は高く、状態が良ければ1枚5000円前後での査定となることもあります。
満州中央銀行壹圓紙幣(1円札)の買取相場
画像は康徳4年12月(昭和12年)に発行された満州中央銀行乙号券1円(1 YUAN)紙幣です。サイズは67mm×128mmとなっており、カタログ価格は下記の通りです。
日本のカタログ価格
未使用 | 美品 | 並品 |
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1000円 | 400円 | 200円 |
満州中央銀行乙号券の中ではもっとも価値が低くなっており、業者による買取価格は未使用状態でも数百円が相場となっております。
満州中央銀行乙号券(古紙幣)まとめ
いかがだったでしょうか?満州国で発行された乙号券には上記のような種類があります。1円札などは保管状態が良くても高額査定は期待できませんが、一部の見本(標本)古紙幣やソ連軍証紙加貼紙幣で高価買取が期待できます。今回の記事が古紙幣の売却や換金の参考になりましたら幸いです。