こんにちは「古紙幣・旧札の買取査定ナビ」です。今回は1899年に発行・発券された和気清麻呂(わけのきよまろ)の拾圓(10円)古紙幣の買取価格情報や市場価格、価値について記載していきたいと思います。準未使用や未使用など状態が良いものでは高額買取が期待できます。
日本銀行兌換券 和気清麻呂 拾圓紙幣
上記は偽物ではなく本物の和気清麻呂の10円紙幣(甲号兌換銀行券10円)です(通称 裏猪10円)。表面には護王神社の建物が描かれ、裏面には勢い良く走るイノシシの姿が描かれています。彫刻師はイタリア人彫刻士キヨッソーネの弟子である細貝為次郎が担当しました。
寸法95mm×159mm、発行開始は明治32年10月1日(廃止は昭和14年3月31日)、状態が良いものは希少ですが、美品以下になると現存数がそれなりの数あるためカタログ価格は下記のように低くなります。
なお上図のように組番号が万葉(前期)のものとアラビア数字(後期)の2タイプが存在しカタログ価格が異なります(後期のアラビア数字タイプは明治43年9月1日から発行)。
日本のカタログ価格
タイプ | 美品 | 極美品 |
---|---|---|
万葉 | 18万円 | 25万円 |
アラビア数字 | 22万円 | 30万円 |
米国のカタログ価格
タイプ | 美品 | 極美品 |
---|---|---|
万葉 | 6万円 | 12万円 |
アラビア数字 | 7.5万円 | 15万円 |
実勢価格と買取相場
明治32年〜大正2年に発券された和気清麻呂10円古紙幣の実勢価格(実際に市場で取引される値段)は下記のようになっております。古紙幣業者による買取の場合、市場価格の6割〜8割程度での買取が一般的です。
タイプ | 状態 | 取引価格 |
---|---|---|
アラビア数字 | 美品 | 88000円 |
万葉 | 美品 | 76500円 |
万葉 | 美品 | 75000円 |
上記の取引データーは国内の2017年のものですがPMGによる鑑定済み紙幣なので鑑定していない紙幣に比べると1割程度高額で取引された可能性があります。
古紙幣・旧札まとめ
1899年発行の紙幣では今回取り上げた和気清麻呂の紙幣以外に、武内宿禰の中央肖像5円紙幣(上記画像参照)なども発券されています。この時代の古紙幣や旧札は価値が高いものが多いので蔵などの掃除で出てくることがありましたら専門店に査定(鑑定)してもらうと良いでしょう!今回の記事が古紙幣の買取や査定の参考になりましたら幸いです。