こんにちは古紙幣旧札の買取査定ナビです。今回は聖徳太子が描かれた日華事変軍票の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。日華事変(支那事変)軍票は1937年に日華事変が勃発し戦争に突入した際、占領地で駐留する軍の物資調達や支払いのために政府によって発行された擬似紙幣です。
聖徳太子が描かれているものは乙号100円、丙号100円、丙号(異式)100円となっており、現存数が多いため価値は高くありません。
聖徳太子 日華事変 軍用手票 100円の価値
日中戦争の最中に発行された軍用手票です{左から乙号100円、丙号100円、丙号(異式)100円}。表面には聖徳太子と夢殿、裏面には法隆寺が描かれており乙号100円については「聖徳太子 日本銀行券 2次百圓紙幣」に赤文字で加刷をして作成されました。
歴史的には希少な軍用手票ですが現存数が多いため、価値は高くなくカタログ価格は下記の通りです。
種類 | 並品 | 美品 | 未使用 |
---|---|---|---|
乙号百圓 | 200円 | 500円 | 1500円 |
丙号百圓 | 200円 | 300円 | 1000円 |
丙号(異式)百圓 | 200円 | 200円 | 400円 |
実勢価格(実際に取引された価格)についても低くなっており業者による査定価格(買取価格)は数十円〜数百円程度が相場です(状態が悪いものについては額面以下での買取になるケースが多々あります)。
額面以下の買取になってしまう場合、古銭や古紙幣の一部では日銀で換金可能ですが軍用手票については残念ながら日銀での換金は出来ません。今回の記事が軍用手票の換金や売却の参考になりましたら幸いです。