こんにちは「古紙幣・旧札の買取査定ナビ」です。今回は1942年(昭和17年)に発行されたヤマトタケルの描かれた1000円(千圓)古紙幣の買取価格情報や市場価格、価値について記載していきたいと思います。この紙幣は大変希少性な紙幣ですが残念ながら市場ではレプリカや贋作(偽物)が出回っています。この記事では全て本物の画像スキャンを掲載していますので購入時、売却時の参考にして頂けると幸いです。

ヤマトタケル 日本銀行兌換券 千圓紙幣

ヤマトタケル紙幣

ヤマトタケル紙幣

日本貨幣史上はじめて発行された千円札です(寸法100mm×172mm、組番号1〜9組)。当時の貨幣価値から換算すると現在の50万円程度に相当する超高額紙幣でした。

1942年(昭和17年4月20日)に発行され、使用開始は昭和20年8月17日、表面には日本武尊(やまとたけるのみこと)と建部大社(たけべたいしゃ)が描かれ裏面には額面が描かれています。

終戦後の日本はインフレにより物価が急騰し、新通貨の切り替えが必要になったことから上記、「ヤマトタケル日本銀行兌換券千圓紙幣」は僅か半年程度しか市場に出回りませんでした。発行枚数も少なく、現存数が少ないため下記のようにカタログ価格は高額です。

米国のカタログ

種類 美品 未使用
流通紙幣 16万円 33万円
見本貨幣#1 不明 45万円
見本貨幣#2 不明 30万円
見本貨幣#3 15万円 30万円
見本貨幣#4 15万円 30万円

日本のカタログ

並品 美品 極美品 未使用
15万円 24万円 32万円 50万円

なお、見本紙幣は下記のように穴が4つ開けられたものなど若干デザインが異なるものが4種類存在してします。価値は流通紙幣と同等価値となっています。

見本古紙幣

見本古紙幣

市場価値と買取価格

終戦直後に発行された「ヤマトタケル日本銀行兌換券千圓紙幣」は市場にて下記のような金額で取引されています。国内での取引価格は判りませんでしたので海外での取引価格を掲載させて頂きました。国内での買取業者による買い取り価格は下記取引価格の7割〜9割程度だと思います。

紙幣詳細 状態 取引価格
流通紙幣 極美品 約45万円
見本紙幣 未使用 約40万円
流通紙幣 極美品 約38万円

古紙幣・旧札の買取査定まとめ

現在では状態の良い希少な紙幣は殆どが海外に流出してしまったので国内ではあまり状態の良いものを見る機会が少なくなってしまいました。ヤマトタケルの1000円札は大変希少で価値が高いので状態が悪かったとしても最低でも数万円〜の買取価格となります。今回の記事が古紙幣旧札の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。