こんにちは「古紙幣・旧札の買取査定ナビ」です。今回は大正4年5月1日(1915年)に発行された左和気10円札の価値と相場について記載していきたいと思います。
状態が良いものやエラー、福耳、ゾロ目などは価値が高く高額買取が期待できます。一方、状態が並品以下になると現存数が多いため買取価格は数百円〜数千円と低くなることが一般的です。
大正兌換銀行券 左和気拾圓の価値と買取相場
大正4年5月1日に発行され昭和14年3月31日に廃止となった日本銀行兌換券10円です(上記画像は美品程度)。表面には和気清麻呂と護王神社が描かれており、明治32年に発行された10円紙幣と左右対称となったようなデザインです。
また「此券引換に金貨拾圓相渡可申候」と描かれており当時、この10円紙幣を10円金貨と引き換えることができました。寸法は79mm×139mmでカタログ価格は下記のようになっており日本のカタログ価格の方が倍近い値段となっております。
カタログ種類 | 並品 | 美品 | 極美品 |
---|---|---|---|
米国カタログ | 5000円 | 10000円 | 20000円 |
日本カタログ | 11000円 | 20000円 | 40000円 |
大正兌換銀行券左和気10円の実勢価格
実勢価格(市場で実際に取引される価格)については下記のようになっており日本のカタログ価格より米国のカタログ価格の方が参考になります。日本で発行されているカタログは殆ど価格改定されていないため10年以上前の相場がそのまま記載されているケースが多々あります。
業者所在 | 古紙幣・旧札の詳細 | 取引価格 |
---|---|---|
米国 | 美品 | 8000円 |
米国 | 未使用+ | 65000円 |
滋賀県 | 並品 | 3000円 |
大阪府 | 極美品 | 20000円 |
東京都 | 準未使用 | 28000円 |
神奈川県 | 未使用 | 50000円 |
エラー紙幣の実勢価格左和気10円札では私が知る限り福耳エラーが2017年に取引されました。大きな福耳がついたエラー紙幣で当時約25万円の金額で取引されています。このような珍しいエラー紙幣は状態が良ければ数十万円での買取が期待できます。
左和気10円札の買取相場
いかがだったでしょうか?左和気10円札は未使用以上の状態の場合、市場にて5万円〜の金額で取引されているため3〜5万円の金額での買取が期待できます。一方、並品以下の状態だと価値が低く、買取価格は高くありません。今回の記事が古紙幣・旧札の売却や換金の参考になりましたら幸いです。